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3分でわかるEMC(イミュ二ティ編)のお話
2026年03月17日

3分でわかるEMC(イミュ二ティ編)のお話
3分でわかるEMC(イミュ二ティ編)のお話

EMCとは?

EMCとは「Electro-Magnetic Compatibility」の略であり、電磁両立性や電磁環境両立性などとも呼ばれます。簡単に言えば、機器がその動作によって他のものに妨害を与えず、またその動作が他のものによって妨害されないならば、EMCが問題なく成り立っているということになります。​

EMCでは、周りの製品から発生する電磁波(ノイズ)により誤動作などを起こさないように、ノイズを受けた場合でも耐性を持つことが要求されます。このノイズ耐性(電磁感受性)をイミュニティと表現されます。
 

 

イミュニティ試験とは?

目的:

電子機器が外部からの電磁的な影響(ノイズや電磁波)を受けても、誤動作や性能低下を起こさないことを確認する。

 

重要性:

医療機器、車載機器、産業機器などは、外部ノイズで誤動作すると安全性に直結するため、国際規格で試験が義務化されている。

 

<イミュニティ試験のポイント>
「①何を試験するのか」 ②どんな種類があるのか」 「③どの規格に基づくのか」

 

主な試験の種類

イミュニティ試験は、外部からの干渉の「経路」によって分類されます。

 

(A) 放射イミュニティ(Radiated Immunity)
・電磁波を空間から照射して、機器が影響を受けないか確認
・試験環境:電波暗室(シールドルーム)でアンテナから電磁波を照射
主な規格:IEC 61000-4-3(80MHz~6GHzの電磁波を照射)

 

(B) 伝導イミュニティ(Conducted Immunity)

・電源線や信号線を通じてノイズを注入。

主な規格:IEC 61000-4-6(150kHz~80MHzのRF信号をケーブルに重畳)
 

(C) 静電気放電試験(ESD)

・人体や物体からの静電気放電を模擬

主な規格:IEC 61000-4-2(±2kV~±15kVの放電) 

 

(D) サージ試験

・雷やスイッチングによる過渡的な高電圧を模擬

主な規格:IEC 61000-4-5  

 

(E) 電圧ディップ・瞬断試験

・電源電圧が一時的に低下・遮断する状況を模擬

主な規格:IEC 61000-4-11

 

 

主な試験規格と適応分野

IEC 61000シリーズ: 国際標準

 

ISO 11452シリーズ: 車載機器向け

 

CISPR規格: 情報通信機器向け

まとめ

EMCのイミュニティ試験は「外部ノイズに対する耐性」を確認するため、放射・伝導・ESD・サージなど複数の試験を、国際規格に基づいてシールドルームや専用設備で行います。

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